梅毒の潜伏期間の見分け方、感染力はあるの?

梅毒は、古くから世界中で怖がられているもっとも有名な性病です。

起源は諸説あるのですが、コロンブスの大航海時代、日本では応仁の乱の後の時期です。

1492年にアメリカ大陸を発見した際に、隊員がアメリカの原住民と交わり、ヨーロッパに大流行したのが始まりといわれています。
その後、世界中に広まり、日本では1510年代初頭にはいってきたというので、交通機関が発展していない時代に一気に感染が拡大しました。
日本では、「花柳病」といわれ、江戸時代には大流行していたようです。

梅毒の感染が広まる1つの理由は、潜伏期間が長いことです。
症状がわからず、初期の段階では皮膚疾患も非常に多彩で、皮膚科医でも梅毒だと気付かないことが多いです。

ここでは、潜伏期間の症状の見分け方など、潜伏期間の対応を紹介します。

梅毒の潜伏期間に感染力はある?

まず、気になる点の1つが「潜伏期間」でも梅毒の感染力があるのか?という点です。

答えは、感染力があります。
無症状でも感染者の体内には病原がいるので、何かしらの接触で感染する可能性があります。

症状が出ていない梅毒の感染者と性行為をすれば、感染する可能性があります。
しかも、感染確率も高いので、とても怖いです。

梅毒の潜伏期間でどのようにうつるか?

感染経路は様々で、性行為は粘膜を介し感染する可能性が最も高いです。

そのほか、性器以外の患部と接触することで感染する可能性があり、例えば口の中に患部があればキスだけでも感染する可能性があります。

梅毒 潜伏期間 症状

時期期間代表的な症状
第1期感染後
3週間
●陰部、口内等にしこり
●股の付け根のリンパ節腫れ
※いずれも無痛
第2期感染後
~数か月
●顔・手足にピンク色のあざ
●体全体に赤い発疹(バラ疹)
※再発をくりかえす
潜伏梅毒感染後
数か月~4年前後
症状がないまま
感染した状態が続く
第3期
晩期梅毒
感染後
3年後以降
●皮膚や筋肉、骨にゴム種
●心臓、血管、脳に障害

第一期

感染してから3ヶ月くらいまでの期間です。

感染した部分に赤いしこりが出来きます。
サイズは小さく指先くらいで、気が付かない程度です。

だいたい男性だと多いのは亀頭部、包皮で、女性だと大小陰部、子宮頸部です。

問題は、特に痛みがなく、放置していても2.3週で消えてしまうのです。

この間、リンパに潜み、仲間を増やします。

不快な症状もないので梅毒に感染していることに気付かないことが多いのです。

第二期

感染してから3ヶ月後から始まります。

まず、顔や手足にピンク色のあざが発生します。
また、体全体にバラ疹が現れます。

特徴は、痛みもかゆみもなく、数週間で消えます。
症状が出たり、消えたりを繰り返す場合が多く、感染力が強い時期ともいわれていて、相手に症状がなくうつることもおおいです。

ただ、症状が出ている時は特徴もあるので、この第二期で感染に気付き病院で治療を受ける人が多いです。

潜伏梅毒

症状がないまま何年も経過します。

ただし、症状はなくても体内には梅毒の病原がいるので、脳、眼、神経、内臓で静かに病気が進行します。
もちろん性行為などで感染する可能性があります。

第三期

感染してから3年が過ぎた後です。
具体的にどれくらいの期間で、症状が進むのかは人により差があります。

全身に硬いコブのようなものができます。
梅毒特有の症状で「ゴム腫」と呼ばれます。

自然と消え、跡が残り、そして発症が繰り返されます。
徐々に「ゴム腫」の範囲が広がり跡が増えて、見た目にもひどい状態になっていきます。

さらに進むと、脳、心臓、中枢神経にまで進行していきます。
脳や心臓、中枢神経が侵されると日常生活は困難となり、命の危険がでてきます。

ただし、今は深刻な状態の前に梅毒は発見され治療を開始する例が多いので、このような症状にまで進行することはまれです。

梅毒の潜伏期間:男性

症状のない潜伏期間中でも感染する可能性があります。

もともと同性間の感染が多かったのですが 2015年を境に異性間の感染が広がっています。

■異性間の性的接触による感染

・2014年 439件
・2015年 839件(対前年 1.9倍)

■同性間の性的接触による感染
・2014年 546件
・2015年 584件(対前年 1.1倍)

このように、男性の場合、異性間の性的接触による感染者が急増しているのです。
潜伏期間では症状はほとんどわかりません。

梅毒の潜伏期間:女性

女性の感染上場は現在異性間が圧倒的に増えています。

■異性間の性的接触による感染

・2014年 253件
・2015年 554件(対前年 2.2倍)

同性間はほぼ皆無で、梅毒が異性間で感染拡大していることがわかります。

梅毒の潜伏期間、10年以上の場合?

梅毒は、年数を追うごとに症状がわかりやすくなります。

一時的に症状がない時期もありますが、再発を繰り返し、繰り返すごとに患部が広がります。
だいたい数年もたつことなく発見がされます。

今は、潜伏期間もあるんですが感染してから10年以上経過するということはまずありません。

一応以下のような症状がでると言われています。

脊髄や脳、心臓、神経に進行し、歩行や意識障害、言語障害となるそうです。
薬が作られる前までは、不治の病とされとても怖い病気でした。

梅毒の潜伏期間中の検査

検査の感染は、症状のない潜伏期間でも感染します。

国立感染症研究所の調査によると、2015年に新規梅毒感染者として報告された件数は2,692件です。
さらに、その832件は無症状の時期でした。
自覚症状がない場合や、性行為の相手に症状がなくても安心はできません。

もちろん潜伏期間中でも検査は可能です。

検査についてはこちらに

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